米国のiPhoneアプリの売上げは2位の国の約10倍
アメリカの市場調査によると、2008年第3四半期における携帯電話販売ランキングで「iPhone 3G」が1位になったそうです。
素晴らしい。あのRAZRより多いというのはすごい。日本の携帯がガラパゴスとか言われているけど、世界中の他の先進国を見渡してみても米国におけるiPhoneの売れっぷりの方がよっぽど特殊なんじゃないかと思う今日この頃。全世界1300万台のiPhoneのうち半分以上が米国での売上げという話だし。
ちなみにうちの会社(株式会社パンカク)がリリースしている7つのiPhoneアプリは全て米国市場をターゲットに作っていて、その「ついで」として米国以外の14カ国のAppStoreでも同時に販売してるんだけど、米国での売上げがやっぱり圧倒的に大きい。差が大きいアプリでいうと米国での売上げが2位の国の約10倍。*1
具体的に言うと
パンカクが開発し世界15カ国で販売している7つのアプリ全てにおいて売上げ1位の国は米国で、うち6つは
1位 米国
2位 日本
という売上げになってる。
例えばPASY01はネタフルさんで取り上げられたので日本の売上げもなかなか伸びたものの、それでも米国の売上げは日本の2倍。
PASY02は松尾さんのブログをはじめとして複数の日本のブログに取り上げられたものの、米国でもgizmodoにチラッと取り上げられたせいか結局PASY01と比率はあまり変わらず米国の売上げが日本の2倍。
最も日米の売上げの差が激しいのはLove Testerというアプリ。米国の売上げが日本の約10倍。これは「相性を必ず100%にできる裏コマンド」が存在している相性診断アプリで、相性診断を標榜してはいるものの、パーティーや合コンなどで狙った子を落とすために使うもの。笑
で、このLove Testerというアプリは日本のブログでも海外のブログでも特に取り上げられてないんだけど、米国でだけやけに売れている。もちろんアプリの内容が米国のユーザだけに刺さったから特に米国で売れたという可能性はあるけど、それにしても大して話題になっていないのに売上げが2位の10倍もあるというのはちょっと極端。
アプリの内容が米国のiPhoneユーザに刺さる
↓
ブログなど色々なところで話題になる
↓
多くの米国のiPhoneユーザが目にする
↓
多くの米国のiPhoneユーザが買う
という流れで10倍の売上げということならわかるけど、色々なところで話題になっている様子が見当たらないということは単純に市場規模が大きいのが原因で10倍の売上げがあがっているのだと思う。
もっと言うと
日本のAppStoreではいくつかのアプリでTop40あたりまで入ったことがあり、米国でTop100に入ったアプリは1つもないにもかかわらず上記のような差があるので、米国のTop100の売上げは日本のTop100の売上げの数十倍に達してそうな感じ。米国すごいねー。
*1:自社でリリースしたアプリの売上げデータをもとに書いてますが、各国のAppStoreの総売上の比率については知りません。